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基本治療 2019.05.24

ニーズ高まる摂食嚥下!訪問診療の真髄

ニーズ高まる摂食嚥下!訪問診療の真髄
戸原 玄 先生
東京医科歯科大学・大学院医歯学総合研究科 / 東京都 東京医科歯科大学・大学院医歯学総合研究科・准教授。摂食嚥下障害の膨大な臨床経験と研究から開発したその治療技術は、10人中8人を胃ろう生活から離脱させる。また、医療資源マップの作成や牛丼の吉野家との嚥下食イベントはNHKにも取材される。

Q. 訪問診療をされていて良かったと思う瞬間はどんな時ですか?

訪問診療をしていて良かったところは、ほぼ常にあります。患者さんを見ていて、やはりあるのが、例えば、今までどうして生きていったらいいかとかがよく分からないから、すごく不安だったとかいうのを、初回の訪問の時にある程度解決する。例えば、何か目の前が開けたような感じがするだとか、最初はちょっと不安そうだったのが明るい顔になったりとかというのもあります。あとは、結構重症の方で、本当それこそ10年近くずーっとリハビリをしてきて、嚥下のリハビリとかでうまいこと食べられるようになったり。そうすると、もう本当にうれしそうになったりして、正直自分自身も目頭が熱くなるようなこともあります。
 あと、また別の視点で言うと、後輩が患者さんと接していって、育っていく姿を見るのがすごい大きくて。最初は、例えば、いろんな病気がある方なので、ちょっと緊張したりとか、うまいこと患者さんに入り込めなかったりするのですが、途中から自分からいろいろできるようになったり、自分が考え付かなかったことを思い付くようになってきたりとか、そういった姿を見られるのもとても大きいので、そういう面でも訪問診療は常にやって良かったなと思います。

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