歯科助手が自費率を上げ副院長を担える育成とは
株式会社オフィスウェーブ代表取締役 / 東京 株式会社オフィスウェーブ代表取締役。歯科助手教育の分野でトップレベルの実績を持つコーチ。日本の歯科助手をプロにするPAS(日本歯科プロアシスタントスクール)を開校し、現在、受講者は3000名を超えており門下生は全国のクリニックで大活躍。
Q:ドクターの考えが歯科助手に伝わらないと悩んだ時はどうすればいいですか?
そもそも、「伝える」ということと、「伝わる」ということは違います。「伝える」ということが、イコール「伝わる」と思ってしまうと、すごくストレスになります。伝わらなくて腹が立ってしまうし、関係性が壊れてしまいます。もともと「伝える」ということと、「伝わる」ということは別物だと思っていただきたいです。だから、「伝わったらラッキー」と思っていただきたいです。「伝える」ということは、コミュニケーションの世界でも非常にグレードの高いところです。特に歯科医院においては、院長が男性で、スタッフが女性というケースが多いです。これは男性脳と女性脳の違いというところも、すごく如実に出ます。男性の「伝える」という思いと、女性の「キャッチする」というものとは、全く違うものです。生き物として、たとえてしまうのですが、私はお互いに「宇宙人」と言っています。どちらがいい、悪いではなくて、「先生は金星人で、スタッフさんは火星人ね」と言っています。金星人と火星人は、同じ言語では話ができないではないですか。だから、そこにお互いに共通言語を持たせていくというところから始めていく。「金星で使っている言語が火星人には伝わらない」と先生に思っていただいたら、腹が立つというシチュエーションが少なくなってくると思います。人に何かを伝えて、何か影響力を与えたいという場合には、必ずこの黄金の掟というのがありまして、3つのプロセスが必要になります。1つはペーシングをするということ。もう1つは、その次の段階で、ラポールが築けているということ。この2つがあって初めて、リーディングといって、先生が伝えていることが影響力を持てるわけです。ですから、まずはペーシングをする。ペーシングの最たるものは、「聞く」です。まずは伝える前に、聞いて差し上げるという作業がすごく必要です。今、作業と言ってしまいましたけれども、それは院長として、経営者としての、むしろ使命で、一緒に働いている者の思いや考えていることをまずは十分に聞き取って、気持ちを聞いてから、先生が伝えたい思いを伝えられたら随分違ってくると思います。まずは、「伝える」と「伝わる」が違うということを、ぜひ前提にしていただけるといいなと思います。
Q:日本歯科プロアシスタントスクール校長として、今後はどんな展望をお持ちですか?
日本歯科プロアシスタントスクールは、資格のない歯科助手が〓副院長〓を担えるような育成をしているスクールです。これは歯科業界において、ものすごい貢献をしていると、私は思っています。先生方は、開業してから初めて歯科治療以外のことにぶつかっていくわけです。マネジメントをしたり、マーケティングをしたり、広報活動をしたり、事務をしたり、それをするために歯医者さんになっている人はほとんどいないと思うのです。何で歯医者さんになったかというと、歯科医療を国民に提供したくて、歯科医療を学んで歯医者さんになっている方々に対して、そこに私は専念していただきたい。そこに専念するために、それ以外の業務は有資格者ではない歯科助手が担えることが、歯科医師にとっても、衛生士にとっても、技工士にとっても、患者さんにとっても、最良の組織づくりだと思っています。もっともっと私どもが発信をしていき、こんなスクールがあるのを知っている人はほとんどいないので、発信をしていかなければいけません。もっと皆さんのお役に立てるようなスクールになっていかなくてはいけないし、今は「やる気のある人だったら、どうぞ誰でも」ということで、歯科助手以外に衛生士さんもいらっしゃいます。開業している院長先生もお越しになります。歯科助手として学んでくださるようになってきました。事務長とか、技工士さんもいらっしゃいますけれども、そのうち、入試をして、50倍ぐらいの、「誰でも入れる学校」ではなくて、かなりの名門になっていって、本当に志と「在り方を学びたい」という気持ちのある人だけが入れる名門校になり、そして、歯科業界を底上げできるような存在になっていきたいと思っています。
澤泉仲美子 先生が出演中のDVD教材歯科助手が経営に関わった結果…なぜ、年商5,000万円から年商1憶4,000万円に急成長できたのか?
「稼ぎ出せる歯科助手の育て方 ~売上のカギを握る歯科助手の活用術~」DVD
教材構成:DVD4枚組(総収録時間:190分)+レジュメ+特典データCD+特典DVD> 詳しくはこちら