松下 寛 先生
医療法人社団寛眞会 まつした歯科 院長 / 東京 長年、義歯を中心に歯科診療に携わり、チェアサイド15分の診査・調整で、噛めない義歯を「快適な義歯」に変える技術を開発。また、「暗黙知」という分野に注目し、これまでに培ってきた義歯の臨床技術を、誰もが実践できるノウハウとして体系化。

Ｑ：歯科医師として、今後どんな展望をお持ちですか？

Ａ：私も60歳を過ぎましたので、今までの元気でやれるということはだんだん限界見えてきました。ですので、今できることをより成熟させる。義歯についてはより技法を洗練させて、より確実性のある形での技能検査をしたいと思ってますし、それともう１つは若手に対する技術指導と言ったことで、より意識的にそういった形の機会を設けて、よりオープンにした形で若い先生方が、義歯がうまくなってほしいというのが私の願いです。正直義歯が苦手な若い先生が多いとお聞きしていますので、何とかより広い形で若い先生方に情報提供できればと思っています。

Ｑ：この映像をご覧の先生方にメッセージをお願いします。

Ａ：私は、もう気がついてみると、先ほども話しましたけどもう60歳を過ぎて、ベテランと呼ばれる年代になってしまいました。ただ、そこで止まってしまうか、さらに研鑽を積むかというのは、本人の意思次第だと思います。やはり、まだまだ足りないところがある。という風に自己認識すれば、いくらでも勉強する余地があると思いますし、私は若い先生方に学ぶべき所もまだまだあると思いますので、私が教えられることは、若い先生に先ほどお話ししたように、できるだけ教えられることを教えますけれど、逆に若い先生方から、今こういった情報がありますよ。こういったやり方をすればよりうまく今の問題の解決がつきますよ。という風に、逆に教えて頂きたいと思いますので、立場の違いや、年齢差を乗り越えて、お互いに情報交換をしながら、より良く歯科医療の現場の医療技術を向上させたいと思ってますので、ぜひともそういった方がいたら私に声かけをしていただきたく思います。