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義歯 2020.12.09

松下寛先生の義歯調整がチェアサイドでできるようになるには

松下寛先生の義歯調整がチェアサイドでできるようになるには
松下 寛 先生
医療法人社団寛眞会 まつした歯科 院長 / 東京 長年、義歯を中心に歯科診療に携わり、チェアサイド15分の診査・調整で、噛めない義歯を「快適な義歯」に変える技術を開発。また、「暗黙知」という分野に注目し、これまでに培ってきた義歯の臨床技術を、誰もが実践できるノウハウとして体系化。

Q:チェアサイドで義歯を調整する際、注意する点とポイントは何でしょうか?

A:まず一つは、チェアサイドで、できるできないといったふるい分けをすることが大事じゃないかと思います。ですからそれを見分けるためには、私が色々な所で述べていますように、指の触覚と目での指針と言ったことを最大限に活用して、器具に頼らず、まず自分の五感で判断してみるということが、大事だと思います。それに習熟すると、自ずとこれは難しい、これはある程度チェアサイドでできる。ということが、先生方か努力をすれば、僕は1、2ヵ月のうちで、ある程度目処がつくというふうに考えております。

Q:今までの症例の中で一番難症例だったものとは?

A:思い出があるのはですね、やはりその精神的な問題を抱えてらっしゃる方というのは一番難しいなという風に思います。やはりこちらが色々な手を尽くしても、あとから、先生ここがダメ、こっちがダメと日替わりメニューのように色々な訴えをされてくると、それは、今の僕の領域では歯科の領域で解決がつく問題ではなくて、将来的にはメンタルな部分でそういった関連の医療従事者と連携してやってく部分ではないかという風に思います。

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