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基本治療 2020.04.13

画像診断を行う際の心得とは?

画像診断を行う際の心得とは?
小林 馨 先生
鶴見大学歯学部口腔顎顔面放射線・画像診断学講座教授 / 神奈川 研究テーマは「顎関節の画像診断と治療」「歯科放射線撮影時の患者被曝線量」「歯顎顔面領域の三次元画像診断」「パノラマX線撮影法とその応用」。臨床家としても活躍しており、これまでに紹介患者のみで約3,000人の顎関節症を治療し、95%以上の患者を改善へ導く。

Q:画像診断をする際に一番気をつけてみているところは?

A:私は基本的には、患者さんの症状を聞かないで、画像だけをみて診断するということを最初に行います。なぜかといいますと、患者さんの症状を聞いてしまうと、画像診断をする際に、先入観が入ってしまって、間違った診断になってしまう。私は画像診断の専門医ですので、一般の主治医の先生方が見落とすようなところを見つけなければいけないということがとても重要ですので、最初から場所を絞り込まないで、まず顎骨や、上顎洞、上顎骨、顎顔面領域全体をみて、診断するということを基本的に念頭に置いて、注意して診断するようにしています。

Q:画像診断を的確にできるようになると良い点をいくつか教えてください。

A:まず患者さんに対して、安全な医療が行えるというのが第一だと思います。何と言っても、先進的な医療をする上でも患者さんに対して、安全性の高い医療を提供できるというのが一番大きなポイントだと思います。
 それから2つ目は、実際にその診断というのは、余命を決めるだけではなくて、その範囲も見ますし、最終的には予後を推定するということも診断の中に含まれます。予知性のある診療が行えるというのが2つ目だと思います。
 それから最後に、先生方ご自身が診療していく上で、計画性のある診療ができる。これが3つ目ということになるのではないかと思っております。

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