Dentist Fileは「歯科業界の魅力と現実を伝える」をコンセプトとする歯科医向けインタビューサイトです。

Dentist File

歯科経営 2020.04.13

失敗しない採用で、優秀なスタッフを確保、育成、定着させるには

失敗しない採用で、優秀なスタッフを確保、育成、定着させるには
原田 幹夫 先生
原田歯科クリニック / 千葉 原田歯科クリニック理事長。開業28年目にして、スタッフの3分の2が大量退職する絶体絶命のピンチから、スタッフマネジメントを駆使し、奇跡のV字回復を遂げる。駅からバスで15分の立地にありながらも、年商2億円、メインテナンス予約1ヵ待ちの人気クリニックを経営。

Q:良い人材に育てるポイント、コツはありますか?

A:良い人材に育てるポイントとか、コツですが、まずは面接が大事です。どんな人でも、良い人材に育つわけではございませんので、まずどんな人を採用するか。これが大事ですね。つまり、ちょっと言い方はよくないのかもしれないですが、腐ったみかん箱の話を時々例に出します。みかん箱の中に、1つ腐ったみかんがあったら、その中でそれを再生することは、普通はできません。その腐ったみかんは、捨てないと駄目なのです。こういったことは多くの方が言っていますので、まずは困った人は絶対採用しない。万一間違って採用してしまうこともあると思いますので、そういう場合は、雇用期間が過ぎたら「さよなら」します。
 それから、もちろん入ってきてくれた、ちゃんとしたスタッフには、あらゆる手段を使います。人によっては、医院の中のマニュアルで教えるだけではなくて、外部のセミナーに行ってもらったほうがいいということもありますし、さらにやる気がある方であれば、歯周病学会等で症例発表をするような資料を作らせる。
 ただ、それは決して強制的に、全員にやらせているものではないです。そこまでやると、いっぱいいっぱいになっちゃうというスタッフもいるので、その人に応じて結構柔軟性を持ちます。その人の状況を見ながら、マネージャーがインタビューをして、「ちょっとこの人、危なそうだな」と思ったら、あまり負荷を掛けないとか、その人に応じた対応をさせていただいています。

Q:ドクターの考えがスタッフに伝わらない時はどうすればいいですか?

A:まず一つはぶれないということですね。要するに、朝、こう言ったのに、次の日になったら、また違っていたというのは、それはちょっと違うのです。
 実は、結構大事なことがありまして、コード・オブ・オナーというのがあります。その一つは医院のミッションをつくるということです。2番目は医院のビジョンというのがあります。それから、3番目は、医院の行動規範、バリューというものがあります。
 医院のミッションというのは、これはうちでは「人々を美しく、健康で、幸せにする」というものです。これは日本の法律で言えば、日本国憲法のようなものなので、絶対変えてはいけない。ビジョンとか、バリューというのはつくってあります。それは、例えば1年に1回見直すとか、そういうことはありますが、医院のミッション、これは絶対ぶれない。
 例えば、今やっていることは医院のミッション、「人々を美しく、健康で、幸せにする」ということに合っているかどうかということを考えながら。それが絶対ぶれないということが大事です。
 よく柔軟性が大事だというけれども、一番大事な医院のミッションを変えるというのは、それは柔軟性とはちょっと違う話なので。法律的レンジ的に正しく、かつ医院のミッションに合っているかどうか。これをもう貫いていくと、結構スタッフは付いてきてくれます。

原田 幹夫 先生が出演中のDVD教材

なぜ、開業28年目にスタッフの3分の2が退職し絶体絶命だった田舎のクリニックが年商2億を突破したのか?

脱・ネガティブ退職! 失敗しない求人・採用・定着テクニック

教材構成:DVD4枚組(202分)+レジュメ冊子(70ページ)+特典CD1枚
> 詳しくはこちら