北原 信也 先生
ノブレストラティブデンタルオフィス / 東京都 TEAM東京ノブレストラティブデンタルオフィス院長。世界の審美歯科を代表するAAEDのメンバー。入会審査が厳しく、日本人でAAEDのメンバーは3名しかいない。日本接着歯学会の年間論文賞に輝いた実績を持つ。審美歯科クリニックを26年経営。

Q. この映像を見ている先生方にメッセージをお願いします

歯科治療もいろんな形の歯科治療があると思います。よく審美と言うと、見た目の治療だけを審美と言う方もいるかと思うのですが、実は、審美とはその下にある機能的で、構造的なもの、そして歯肉調和というバイオロジー的な観点からの調和という非常に重要な学問的な側面もあると考えています。
特に、先進国であるアメリカでは審美修復治療は、治療の中でも、かなり高い位置の治療の様式としてカテゴライズされています。
そういう意味では、様々な知識を持って審美修復に当たらなければいけないと考えています。
その中で目指すところは「その人の見た目の綺麗さは、副産物として現れる」ぐらいの勢いを持って「機能的であること」そして「構造的に壊れないもの」さらには「歯肉との調和」この3つが熟されて、最終的に審美という結果につながる。これが理想的で、それが当たり前の歯科の姿であると思っています。ですので審美修復治療を「ただ綺麗にすればいい」と思わず、歯科治療の全般をしっかり理解した上で行うことが、最終的に審美になるとご理解頂いた上で、これからの治療に望んで頂くと、日本の歯科業界も、さらに良くなるのではないのかなと思います。