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審美歯科 2018.10.10

審美治療の真髄とは

審美治療の真髄とは
北原 信也 先生
ノブレストラティブデンタルオフィス / 東京都 TEAM東京ノブレストラティブデンタルオフィス院長。世界の審美歯科を代表するAAEDのメンバー。入会審査が厳しく、日本人でAAEDのメンバーは3名しかいない。日本接着歯学会の年間論文賞に輝いた実績を持つ。審美歯科クリニックを26年経営。

Q. メタルフリー治療を施す際に、患者さまから良くある質問はありますか?

メタルフリーは基本的には歯を白くする事を主題にしている言葉で、メタルは体に対して為害性が高いと言う事が昨今の研究でわかってきています。
以前はおそらく綺麗にするということ、「歯が銀色だとおかしいよね」と言う点が、メタルフリー治療と思われていましたが、今のメタルフリーが指すのは、もちろん綺麗にする審美的な目的もありますが、重視する点として「健康」が挙げられています。例えばアマルガムだったり、金属が溶出することにより重金属が体に入る事で起こる害があります。様々な不定愁訴が起こる可能性を秘めていて、それを排除してあげる。それは私たち医療者側にとって大変重要なことだと思いますし、それをご提案を差し上げると言うことが非常に重要なこと作業だと思っています。

Q. 患者さまとの対応で気をつけていることはありますか?

患者様はいろんな主訴をお持ちですが、綺麗にしたいけど、具体的にどう綺麗にしたいのかをイメージできている方は多くありません。一見、具体的な人もいますが、詳しくお話をすると非常に抽象的だったりする。私たちも、どう治療するのが患者様にとって正しいのかがわかりにくい。それに対しては、エビデンスが重要で、例えば、今の状態の何かが気になっているとすれば、ある基準に基づいた時に何が基準から外れているのかを精査する必要がある。治療において、計画を立てる前に診断があります。診断が立たない治療は成り立たないのです。ですので、患者様がおかしいと言ったら「はい。わかりました。すぐ削りましょう」ではなく、なぜ削るのか、そして何をゴールにするのか、まず診断をして治療計画を立てます。それを患者さんと共有する事。そのゴールを間違うと大変なことになりますので、患者さんの声から、ゴールを設定する過程は非常に重要視しています。

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