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歯科経営 2019.08.20

小規模から大規模歯科医院になる秘訣

小規模から大規模歯科医院になる秘訣
笠井 啓次 先生
大木歯科医院 / 三重 周りには海と畑しかない田舎でチェア3台の小さなクリニックを開業し、短期間で、年商5億円、スタッフ50名以上、チェア17台の大型医院へ成長させる。一代で大型医院を作り上げた実績は、瞬く間に歯科業界へ広まり、業界でも指折りの成功者として知られる。

Q.一番多かったスタッフとのトラブル原因は何でしたか?

若い勤務医のトラブルというのが、昔はやっぱり一番多かったです。急成長してきましたので、常に患者さんがあふれるほど見えるわけです。それをずっと経験してしまうと、やはり術者的には、自分に患者さんが付いてきているという誤解が生まれてしまったり、そういった患者さんに恵まれ過ぎてしまうことによって横柄になってしまったりということもあったのかなと。 ただ、自分自身が経営者として未熟だった時に採用したスタッフさんというのは、やはりスタッフも未熟なので、結局のところ、院長自身の考え方の成長というのが何よりも一番の問題だったのかなという認識ではあります。近年は、やり方を伝える前に、そういった在り方や考え方の部分をしっかりお伝えすることによって、随分素で話し合える、素で分かり合えるスタッフが一昔前に比べるとすごく増えています。「在り方や考え方の部分をしっかり教えてくれたことが一番良かった」と言ってくれるスタッフさんや、卒業していく勤務医は結構そういったところを評価してくれているので、これからもそういった部分がすごく大事なのかという認識でやっていきたいと思っています。

Q.スタッフから信頼を得るためにはどうすることがよいのでしょうか?

基本的には、約束を守るとか、そういうことにはなろうかと思いますが、正直なところ、それこそ時間を守るといった部分がすごく苦手な自分です。ただ、うちの医院にわざわざ来てくれたスタッフさんなので、来て良かったなと思ってもらえるようにというのは全ての人に対して思っていますので、その地道な活動が、最近は数年越しでスタッフさんに伝わるようになりました。それが医院長としてのやりがいになっていたりします。やはりスタッフからの信頼を得るためには、短期的には時間を守るとか、いろいろ約束を守るとかというのが一番大事なんだと思います。ただ、やはり心の底から「関わって良かったな」と思ってもらえるためには、いろいろな関わりが一番大事なのかなと、男子のスタッフに対しても、女子スタッフに対しても、その仕事を通じて成長して、プライベートも成功できるようにという思いで接しています。実際に今、その思いはやっぱり言葉の節々とか、何げない行動の節々に多分見え隠れするものなので、そういったスタッフに対しての思いみたいなものが最後は一番伝わるのかなという気がしています。

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