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基本治療 2020.04.13

歯科局所麻酔で技術面で気をつけている点、静脈内鎮静法による術者・患者視点での利点とは?

歯科局所麻酔で技術面で気をつけている点、静脈内鎮静法による術者・患者視点での利点とは?
西原 正弘 先生
西原デンタル麻酔サポート / 東京 フリーランスの歯科麻酔医。静脈内鎮静法および全身管理の契約歯科医院へ出向し、年間約180名の患者に対応。また、障害者歯科治療における全身麻酔管理を、年間約90名の患者に実施。勤務医時代を含めると、全身管理を担当した患者数は1000名を超える。

Q:静脈内鎮静法は、術者・患者にとってどんなメリットがありますか?

A:まず術者にとってのメリットとしては、静脈内鎮静法を行う時は、歯科麻酔科医が患者さんのそばに寄り添いながら、術者は治療に専念する。このチームで行われるわけですね。そうすると、術者が1人で静脈内鎮静法ではない状態で治療を行うことと比べ、全身を見てくれる歯科麻酔医が横にいるので、術者は、患者さんのことを痛くないのかなとか、痛がっているのかなとか、そんなことは一切気にせず、治療のみに集中できます。患者さんの血圧とか、脈拍、あとは痛がっていないか、苦痛に感じていないかというのは、歯科麻酔科医がそれだけを瞬時に見て、判断して薬を使っていきますので、術者は治療に専念できる。これがはやり最大の利点ではないでしょうか。
 患者さんにとっては、全く苦痛がなく治療が終えられるというメリットはあります。静脈内鎮静法だと半分うたた寝をしたような状態で治療が進んでいきますので、時間の経過や、治療中の嫌な音などは全く気にならずに治療が終えられるので、非常に楽にできるという点ではメリットだと思います。

Q:患者様に言われて嬉しかったエピソードを教えてください。

A:歯科医師として歯科治療を行っている時、かめなくなった状態の患者さんがしっかりかめるようになったとか、きれいな歯が入って、やっと人の前で笑えるようになったという患者様の言葉によって、その治療の効果にやりがいを感じておりました。
 今、歯科麻酔医として患者さんに対して嬉しいという言葉を思い浮かべますと、全身管理に携わっている中で、この全身管理をすることがきっかけで自分は健康を取り戻せたと。高血圧だったことが全く分からなかった生活をしていたのが、この全身管理によって自分の健康を取り戻せた。そう言っていただけることが、僕にとっては最大の褒め言葉でした。

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